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老いるということ [日々是想]


久しぶりにまともな話を書こうかと。

これまた久しぶりに先日実家へ帰った。
約5ヶ月ぶりだろうか。宇都宮の空気が懐かしかった。

私は今年で26歳になったが、この歳になると親や親戚も当然歳をとる。
祖母は父方、母方とも存命だが、さすがに90歳にもなると歳である。
叔父や叔母も還暦を越えてきた。時が経つのは速い。

母方の祖母に挨拶に行ったが、90歳を超えてかなり弱っていた。
それでもしっかり話せるだけ大したものだと思うが、
会うたびに弱っていくのが分かり、長生きを喜んでばかりもいられない。

そして叔父の一人が危篤だと聞いた。
正直言って今まで会った回数も少なく、あまり親しい付き合いではなかった。
しかし肺がんを患って、放射線治療を受けているとか、
その経過が思わしくないとか、そう言う話は聞いていた。

まだまだお爺さんというには若い歳だと思うけど、もう長くはないらしい。
奥さんと2人の娘さんは、今どんな気持ちなんだろうか。
ふと自分の親のことを考えてしまったのは親不孝だろうか。

いよいよ親戚が死ぬと言うことが現実に起こる年齢になってきたのだろう。
それにしても切ない。痩せていく人、姿が変わってしまう人を見るのはつらい。
でも本人が一番つらいのかも知れない。それを外から見て、
「弱る」という言葉を使うのは適当でないのかと最近思う。
「人生をまっとうした」「まっとうしている」と言うべきか。

先ほど見ていたテレビにたまたま宮沢喜一前首相が出た。
げっそりと痩せていて、別人に見えたと言っても過言ではない。
とても驚いた。闊達に話す姿はさすがだったが、衰えは明らかだった。
私は宮沢さんのファンでもなんでもないが、だいぶ切なくなった。

老いた人に「幸せな人生だったかい?」と聞く勇気は私には到底無いが、
幸せな人生であって欲しいと心から思う。
小さい頃は全く思わなかったが、最近は親や親戚にとても感謝している。
単純かもしれないが、親や親戚がいなかったら今の自分が無かったからだ。

それだけで昔の人は敬うべきだとも思う。
親戚、先祖を大切にしたいと思わせてくれる人が私の周りにいたのは幸せだったのだろう。
だからそう思うようになってから、実家に帰ったときは必ず墓参りに行くことにしている。
墓の前で目をつぶり、最近の報告をして今の自分があることを感謝する。
それでちょっとおこがましいが「これからもよろしくお願いします」とお願いする。
それを毎回やっている。

写真は沖縄・八重山諸島、西表島から由布島にわたる水牛車。
この水牛車のように、のんびり一歩一歩人生を生きていけたらと思うけど、
それには昔の人から今の周りの人まで、多くの人にお世話になってることを
忘れてはいけないと改めて思った。自分は大きな流れの一部に過ぎない。
常にその流れに感謝する心の余裕を持ちたいものだ。


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コメント 2

Eriぉ♪

遊びに来ました!
永らく会ってなくておたがに今何をしてるのかさえまだアップデートしてないけど・・
↑自分は大きな流れの一部に過ぎない・・
少なくとも私の知ってるうーたが順調に成長したんだな~って(^・^)ほのぼの嬉しくなったのでコメントしてみました♪
人って変わる様で根本はあまり変わらないものなのかな?
Stay cool as you are!

またきま~す☆
by Eriぉ♪ (2006-12-19 11:25) 

うっちー

Eriぉ♪さん、こんばんは。ようこそ、このさぼりがちなブログへw
順調に成長したんだな~なんて母親みたいなことを言われてしまいました。俺は変わったのかなあ。自分ではあんまり変わってないと思ってるんだけど、実際は分からないね。Eriぉ♪さん(えりさんでいいかい?打つのが結構大変で…(^_^;))は変わったのかねぇ。会う機会があったら確認してみたいです。俺も書き込みに行くよ~
by うっちー (2006-12-21 23:48) 

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